「ピアノの練習はピアノでするのがベスト」

ということは言うまでもありません。

その理由は過去の記事
 
 「ピアノと電子ピアノ、どちらを買うべき?」
 「電子ピアノで練習をしてもピアノは上達しない」って本当?

に詳しく書いてありますのでよろしければご覧ください。

ですが、ピアノで練習をすることがベストだとわかっていても

「住宅事情」
「金銭的な事情」

または

「ちゃんとピアノを続けられるのかな?」

という懸念などもあり、

ピアノを買いたくても買えない…

というご家庭は多いものです。

そんな時に、ピアノの代わりとなる楽器としては

「電子ピアノ」

がポピュラーですよね。

たいていのピアノの先生は

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「ピアノの購入が難しいようでしたら電子ピアノの購入をお願いします」

と薦めて来られるかと思います。

ですがもうひとつ

「キーボード」

という楽器も、ピアノと同じ「鍵盤楽器」ですので

「ピアノの練習に使えるのでは?」

と思われる方もいらっしゃると思います。

しかし実は「キーボード」はピアノの練習には極めて不向きなのです。

その理由をご説明したいと思います。

ピアノの練習を「キーボード」でしない方が良い理由

ピアノという楽器は端的に言うと

「自分の気持ちや力加減次第で、何通りもの音色を出すことができる」楽器

です。

キーボードは「打っても響かない楽器」…(泣)

「ピアノ」という楽器は

「自分次第で何通りもの豊かな音色を出すことができる」

ので、打てばたしかに響く楽器です。

それに対して、キーボードは

自分がどんなに気を遣って鍵盤を押したとしても、「ポー」とか「ピー」といった無機質で直線的な電子音しか鳴りません。

(「ポー」とか「ピー」ではなく「ピアノの音に真似た音色」を選択するスイッチもありますが、やはりそれでも「無機質な音」には変わりありません)

逆に

乱暴に鍵盤を押してみても、気を遣って押した時と同じ音しか鳴りません。

つまりは、ピアノがこちらの気持ち次第でどんな音色でも生み出せてしまうのに対し、キーボードはこちらの気持ちはお構いなしに「いつも同じ音色しか出ない」のです。

キーボードよりかは「電子ピアノ」が断然良い。その差は歴然。その理由とは?

ピアノがこちらの気持ち次第でどんな音色でも生み出せてしまうのに対し、キーボードはこちらの気持ちはお構いなしに「いつも同じ大きさの無機質な音色しか出ない」

とお伝えしましたが、その点をふまえると

「電子ピアノ」

は、「小さい音」「大きい音」など、音の強弱をつけることはできます。

キーボードではその「音量の変化」すら表現することができないので、楽譜の中に出て来る

「フォルテ」「ピアノ」「クレッシェンド」「デクレッシェンド」「アクセント」

の技術を身に付けることが難しくなってしまいます。

このように、キーボードは「豊かな音色を織りなして演奏をするピアノという楽器」の練習には極めて向かない楽器なのです。

※ただ最近のキーボードは強弱がきく楽器もあるみたいですが、実際に弾いてみたところ音量の差が極端すぎてとても弾きづらかったです。それならタッチによる強弱機能のついていない楽器の方がストレスなく練習できるのかもしれないと思いました。また、「強弱機能」はON/OFFができるものもあるみたいですね。

キーボードで練習をしてもピアノは上達しないのかな?キーボードでもないよりかはマシ?

キーボードでは、音色の変化はもちろんのこと、強弱の変化を付けることができないので

「キーボードで練習した場合の上達は遅くなりがち」

と言えます。

また、タッチも画一的なので、キーボードで練習をしている人が弾く「ピアノの音色」と、いつもピアノで練習をしている人が弾く「ピアノの音色」とでは、音の柔らかさや響きが全く違います。

キーボードではピアノの練習に全く役に立たないのか?キーボードでできることとは?

しかし、「キーボード」では何もできないのかと言うとけしてそんなことはありません。

キーボードは、ピアノと同じように「鍵盤」があります。

ですので

「ドレミファソラシド」など鍵盤の配列

を覚えることはできます。

また、ピアノと同じ鍵盤楽器ですので

「譜読みの練習」

をすることもできます。

ですので、「電子ピアノも置けない」という場合、最後の砦として「キーボードで練習をする」ということは、全くの無意味ではありません。

言い方は雑ですが「何もないよりかはマシ」なのです。

キーボードでピアノの練習をする時、楽器選びの注意点

様々な事情があって「キーボード」でピアノを練習する場合は、楽器選びには注意が必要です。

鍵盤の幅がピアノと同じもの、または限りなくピアノの鍵盤の幅に近いものを選ぶ

ということです。

ピアノの鍵盤の幅は

約2.2cm

です。

この「2.2cm」に比べてキーボードの中には鍵盤の幅が少し狭いもの(中には一目瞭然のとても狭いもの)もあります。

なぜピアノの鍵盤の幅に近いものを選ぶの?その理由とは?

鍵盤の幅が、ピアノの鍵盤よりも狭いキーボードで練習をすると、

その鍵盤の幅に慣れてしまって実際にピアノを弾いた時に正しい鍵盤を弾くことができなくなってしまいます。

いわゆる「ミスタッチ(音をはずすこと)」が多くなってしまいます。

ですので、キーボードをピアノの練習用に購入する時は鍵盤の幅を確認することが大切です。

鍵盤の数にも気を付けよう!ピアノの鍵盤は88鍵!キーボードの鍵盤の数は…?

また、ピアノの鍵盤は88鍵ですが、キーボードでは88鍵も鍵盤がある機種は少ないです。

ピアノを始めたばかりの頃は88鍵に足りなくても練習はできます。

けれど、上達していくにつれて曲の中で使う音域が広がっていきますので、いずれは

「88鍵ないと弾けない!」

という状況になるかと思います。

ですので、特に鍵盤の数が88鍵盤よりも少ない機種を購入される時は

「キーボードでいつまでも練習ができる」

というわけではありませんので覚えておいてください。

ちなみに「MIDI」機能のついているキーボードもありますが、「MIDI」機能は作曲ソフトを使う時に必要となるものなので演奏する分には全く関係ありません。MIDI機能は不要です。


キーボードでピアノの練習をする時おおすすめキーボード

 ♪ 61鍵のキーボードです
 鍵盤の幅はピアノと全く同じではないですがそれと近いので許容範囲です。
 お値段は1万円台です。

♪ ピアノと同じ鍵盤数「88鍵」のキーボードです。
 ピアノ製造メーカーのYAMAHAさんが作っているので、予算がある方はせめてこちらを購入されると少しは良い練習ができるのではないかと思います。
 お値段は3万円台です。

家に電子ピアノを置けない!ピアノの練習にキーボードはOK?NG?まとめ

いろいろなご事情で、ピアノはもとより、「電子ピアノすらどうしても設置が難しい。だけどピアノは習いたい!」という方ももちろんいらっしゃると思います。
そんな方は、キーボードで練習をするしかないのですが、やはり「キーボードでの練習にはいろいろな面で限りがある」ということは覚えておいていただけたらと思います。
しかし、キーボードで練習をしているうちに楽譜は読めるようになりますし、曲も弾けるようになります。
逆に、立派なピアノをもっていてもおうちで練習をしない生徒さんは上達しません。一番大事なのは、「たくさん練習をする」ということですので、なるべく良いキーボードを手に入れて、楽しく練習できることを願っております!

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