ピアノコンクールに参加をする場合、みなさんは先生にお礼をお渡ししていますか?

今日は

「コンクールに出た時には先生へのお礼が必要なのか?」

というお話をしたいと思います。

先生にピアノコンクール参加のお礼は必要?なぜ?

通常、コンクールに参加をする時には先生に何かしらのお礼を贈ることを考えている保護者さん方が多いみたいです。

コンクールの参加費やレッスン料をきちんと払っているのに先生にお礼を渡す必要があるの?

と思う人もいると思いますが、どうしてお礼を準備するのか、ちょっと考えてみたいと思います。

※ちなみに、コンクールの要項に記載されている「参加費」はそっくりそのままコンクール運営事務局に支払われています。コンクール事務局から先生がリターンのようなものをもらうことはありません。

理由① ピアノの先生はコンクールのために特別な準備をしてくれている

自分の生徒がピアノのコンクールに出る時、先生は普段のレッスン以上の準備に追われます。

① コンクールの要項を取り寄せる
② 要項の内容をチェックする
③ 課題曲の楽譜を準備する
④ 楽曲の研究をする
⑤ コンクールに向けて諸連絡をまとめる
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この他にも状況に応じていろいろな準備がある場合もあります。

このように、コンクールは日頃のレッスンとは少し別な位置づけとされるものなので、先生は通常レッスンのほかに準備をすることが増えます。

つまりはコンクールに出場する生徒さんのために費やす時間が増えるのです。

先生がいつも以上にお仕事をしてくれているので

「特別な準備」にかかった労に感謝してお礼をお渡しする

ということなのですね。

理由② コンクール前の支出が実は大きい

コンクール前、ピアノの先生は支出が多いです。

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・コンクールの課題曲講習会の参加費・交通費(県内外)
・コンクールの課題曲の楽譜購入
・コンクールの課題曲のアナリーゼ集の購入・・・
講習会は1回3,000円~4,000円程度の受講料がかかります。

講習会へ複数個所参加する先生もいらっしゃいます。

県外の講習会へ行くこともあります。

楽譜も、時には10冊以上購入することもあります。
 ※この楽譜というのは生徒さんに渡す楽譜ではなく、先生が教材研究用に自分で持っておくための楽譜のことです。

先生によってどこまで準備をされるのかについては個人差はありますが、大なり小なり、このような出費があることをほとんどの保護者の方はなかなか気づく機会はないのではないでしょうか。

先生は、コンクールが生徒さんにとって素晴らしき経験となることをを願って、コンクールに向けての準備をしているんですね。

理由③ コンクール当日、会場までの交通費や駐車場代が発生する

コンクールへは、予選など県内で行われる場合は師事している先生が一緒に来てくださるのが一般的です。

補助ペダルの調節なども、時には先生がしてくれることもあります。

遠方ではなくてもコンクール会場へ足を運べば多少の交通費、駐車場代、プログラム代、お昼を挟めば昼食代がかかります。

この日まで先生も生徒もお互いに熱心に取り組んできた曲。

先生としては当日の演奏を聴いて、今後のレッスンの参考にしなければコンクールに参加する意味がない…と言っても過言ではありません。

特にそれが「予選」である場合は、本選に進んだ時のためにも予選の演奏を聴いておくことは必須です。

つまり、コンクール当日も「レッスン」の一部のようなものなのです。

そんなコンクールは1日がかり。

その日はレッスンを入れないで会場に来てくれています。

自宅でレッスンを行った場合、先生が1日あたりにいただくレッスン料は数千円~数万円になります。

ですので、先生に当日お付き合いいただいたことに対するお礼という意味で幾らかをお包みしたり後日お菓子などをお持ちしたりすることがあります。

県外のコンクールに先生が来る場合、交通費や宿泊代は負担すべき?

しかし「本選」ともなると、高速道路を使ったり、新幹線や飛行機で行ったりする場合もあります。

その場合「先生が頼んでもいないのに勝手についてくるけど交通費を負担しなければならないの?」と思う保護者さんもいるかと思います。

そのあたりは一律にここで言えることではないので教室のカラー、先生の方針で決めれば良いかと思います。

「今度の県外で行われるコンクール、勝手について行くだけだから交通費とか気にしないでください」

というスタンスの先生もいるかと思いますし、教室によっては「どこまでもついて行くのが普通」としている先生もいるかと思います。

ただ「どこまでもついて行く」先生にもパターンはそれぞれあって

① 完全自腹で行くので気にしないで

② 生徒が交通費を全額負担(複数人いれば割り勘)

③ 生徒が交通費を一部負担(お気持ち程度)

と、おおまかにはこんな感じに分類できるかと思います。

「別について来てくれなくてもいいんだけど…」

「ついて来てくださるのはありがたいけど経済的余裕がない…」

という場合は、「全額お出しできなくてすみません」とお断りを入れて「お気持ち」程度をお包みするのでも十分かと思います。

それでもしも先生がご機嫌を損ねる場合は「お教室の価値観・カラーに合っていない」ということで、その後はコンクールには出ない、または教室をかわるなどすれば良いのではないでしょうか。

教室によって特に定められていない場合は一律に「こうしなければならない」ということはなく、個人の価値観に基づいて判断をしていけば良いと思います。

理由⑤ 指導をしていただいたことに対するお礼、特に上位入賞できた場合

著名なコンクールで上位入賞できた場合には、お礼としてお金をお包みすることも多いです。

また、コンクール前の補講レッスン料を取らずに補講を行ってくださった先生に対しては必ず何かしらの形でお礼をお渡ししましょう。

コンクールでの先生への「お礼」の意味や内容のまとめ

コンクールで先生へお渡しする「お礼」の意味とお礼の内容をまとめてみました。

【 コンクールにおける先生への「お礼」の意味 】

① コンクールに向けて、普段のレッスンに加えて特別な仕事をしてくださった先生への労いの気持ちを表すため。

② コンクール会場に足を運んでくださったことに対する感謝を表すため。

③ 優秀な成績を受賞できるまでに指導をしていただいたこと、または(先生によっては)コンクール前に無償で補講をしてくださったことに対するお礼。

【 先生へのお礼の内容 】

① コンクール当日の交通費や滞在費( 駐車場費用・食事代 )「お車代」として先生にお包みする。

② コンクール後にお菓子やお茶などをお持ちする。

③ 著名なコンクールの本選などで上位入賞できた場合にはある程度の金額をお包みする。

ちなみに近くで行われるコンクールの「お車代」としてお包みする額は、あまり高額だと先生も恐縮してしまいます。

先生の家から会場までの距離や拘束時間、昼食を挟むのかなどに応じて1,000~3,000円をお包みするのが一般的です

また、現金は受け取ってくださらない先生もいらっしゃいます。

現金のかわりに、百貨店の商品券、コーヒーショップのプリペイドカード、アイスクリーム商品券など、先生のカラーに合わせて現金以外のものをお包みすることも視野に入れておくと良いです。

ピアノの先生に対するコンクールのお礼の実情

それではコンクールにおける「先生へのお礼の実情」について先生方のお話をまとめてみました。

〇 私の教室からは多数の生徒がコンクールに出ていますが、こちらが何も言わなくても皆さんで交通費を用意して下さっています。
 しかも生徒たちは年に1回ではなく、年間複数のコンクールに挑戦しているので、コンクールシーズンは引率のため毎週あちこちに出かけることとなります。それらの交通費は合計するとかなりの額になりそうです。(計算をしたことはありませんが…)そのあたりを保護者のみなさんが気遣ってくださっているようで、毎回交通費をいただいています。1つの会場に複数の生徒が出る場合は、皆さんで交通費を割って準備してくださっているようです。それとは別に多少のお礼も戴くことが通例となっています。(もちろんこちらから要求しているわけではありません)

〇 私は、東京で行われるコンクールに参加するには飛行機・宿泊が必要な地域に住んでいます。 お礼ではないですが、交通費や宿泊費で10数万円かかりますので、生徒さんはそれらを全額負担してくださっています。ただこちらからは「交通費と宿泊費の負担をお願いします」とはなかなか言い辛いので、保護者の方によるお気遣いを頂けると助かります。

〇 私も自分から宿泊費や交通費、日当を要求したことはありませんが、コンクール終了後や後日に(または前もって)交通費、宿泊費相当にお礼の分をプラスαしたくらいの金額を頂戴することが多いです。遠方で行われるコンクールでなくても、近場で行われるコンクールの時もお気づかいいただいております。

次にコンクールのお礼を先生にお渡ししている保護者の方のお話をまとめてみました。

〇 私は地方に住んでいますので、全国大会に来ていただく時にはやはり交通費・宿泊費にお礼の分として多少色を付けてお包みしています。
 ただ、一緒に全国大会に参加する生徒さんが複数いらっしゃるので我が家だけで先生の新幹線代やホテル代を丸ごと負担している、というわけではありません。

〇 我が家の場合は、全国大会関係が終了したあとの次のレッスン時に「御礼」と書いたのし袋で現金をお渡ししました。 全国大会の時はいつもより1万多くお包みしました。

〇 我が家は全国大会ではないですが、小1で小さなコンクールに出場した時、双方負担にならない程度で1万円程度の食品ギフトを差し上げました。

「ピアノコンクールに参加。先生へのお礼は必要?」まとめ

コンクールに参加した場合の先生へのお礼は教室のカラーによるところも大いにあります。
あとは「気持ち」でしょうか。

「コンクールに出てあげた」という生徒さんはほとんどいないと思います。
「コンクールに出て貴重な体験をさせていただいた」と捉える生徒さんがほとんどだと思いますし、コンクールというのはそういう意味があります。その「気持ち」をどのように表すかは、特に決まりはなく個人個人に委ねられているものです。

ただ、ご家庭の経済事情もありますので、コンクールのお礼というものは無理をせずに出せる範囲で行うものだと思います。

しかしピアノの先生は優雅そうに見えて実際はそうではないことがほとんど。
「ボランティアでも、あなたのためについて行くわ!」という気持ちはあるものの、やはり先生も「音楽」を仕事としていますので、「交通費」「宿泊費」「日当」などこちらから言いにくいことを気づいて頂けるのはとてもありがたいのです。

以上「ピアノコンクールに参加。先生へのお礼は必要?」というお話でした。
参考になりましたなら幸いです。

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