ピアノは小学生から始めるのでは遅い?上達しないの?

ピアノは3歳から習い始める人もいる習い事です。
ピアニストの経歴などを見るとみな3歳から、中には2歳の頃からピアノの手ほどきを受けている人もいますね。

そんな情報を気にしてか、

「小学生なんだけど、今から始めても上達しないのかな?」

なんて心配している保護者の方もいらっしゃるみたいですね。

今日は「ピアノは小学生から始めるのでは遅い?上達しないの?」というお話をさせていただきます。

結論「小学生からピアノを始めても上達はする」

小学生からピアノを始めてもきちんと上達はします。
ただ、これは小さい頃からピアノを習っている人にも同じように言えることですが条件があります。

「向上心をもって、出された宿題を翌週までにきちんとやって来れる人」

この条件をかなえることができれば、小学生からピアノを習い始めても上達します。

逆に言うと、3歳からピアノを習っていても家で宿題(練習)をして来ない生徒さんは小学生に上がる頃になっても満足のいく技術が身についていない、というケースもあります。

なので、向上心と適切な努力があれば、小学生からピアノを習い始めても、ピアノは上達するのです。

小学生からピアノを始めることで不利になる点もある

小学生からピアノを始めても、ピアノは上達します。
しかし3歳や4歳からなどのごく小さい頃からではなく「小学生からピアノを始めること」は多少の不利を伴うこともあります。

① 音楽慣れ(ピアノ慣れ)していないので音色を作るのに苦労することも

3歳や4歳の頃からピアノを習っていた子どもは、ピアノの音色がどんなものか、どう鳴らせばどう響くのか、ということがよくわかっていて、たとえて言うならば「小学生の時点ではピアノ慣れしている」状態にあります。

しかし小学生で初めてピアノを習う子どもさんにとっては、ピアノはどんなふうに響くのかをまだ掴めておらず、音色を作ることを一から始めなければなりません。

そういった面で、3歳や4歳などの小さい頃からピアノを習っている子どもさんに比べると少しの不利感はあります。
しかし小学生ともなると飲み込みが早いので、向上心と適切な努力があれば、小学生からピアノを始めるとしても音色の面はすぐに追いつくと思います。

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② 手や身体の使い方をこれからピアノ用に作っていかなければならないので苦労することも

小学生からピアノを始めた子どもさん(特に高学年から始めた子どもさん)によく見られるのが

「手首や指、腕の柔軟さに欠ける」

という姿です。

ピアノには腕や手首を始め、身体全体の柔軟性が重要ポイントとなっています。
ピアノを弾きながら、良い演奏を目指しているうちにそういった身体の柔軟性が身についてきます。

しかし、小学校の高学年までそういった身体の柔軟性を意識することがないまま生活をして来たならば「手首や指、腕の柔軟さに欠ける」という状態は仕方のないことですよね。

ですがこの「柔軟性」が、ピアノを小学生から始める場合の一番のネックになり得ると言っても良いくらい大事なものなのです。

バトンや手話など、腕から先を柔軟に使う経験がある子どもさんは案外ピアノに必要な身体の柔軟性を早く身に付けてしまう傾向にありますが、そうではない子どもさんは、ピアノを「良い音色で奏でたい時」には少し苦労するかもしれません。

小学生からピアノを始めるメリットもある

小学生からピアノを始めることには多少のデメリットが伴うことをお話ししましたが、悪いことばかりではありません。
3歳や4歳などの小さい頃からピアノを習うよりも、有利になる点あります。

それは、

理解力があるので進度が速い

という点です。

小学生ともなれば、物を書いたり読んだり、理解をしたりする力がついています。
なので、音符を覚えるのも早いですし、先生が何を言っているのか、どういうことを求められているのか、宿題はどんなことをして来れば良いのか、ということがわかってきます。

幼稚園生が1年間かけて終わらせるテキストを、小学生は3か月で終わらせた、ということも珍しいことではありません。

「ピアノは小学生から始めるのでは遅い?上達しないの?」まとめ

ピアノは小学生から始めても上達します。
身体の柔軟性などで多少苦労する場面はあるかもしれませんが、それ以上に、小学生からピアノを始めた生徒さんというのは、日頃からピアノに憧れていた…など、完全に自分の意思でピアノを習いに行っていると思います。
なので多少の不利さなど、全く気にしていないかのようにとても活き活きとピアノに向き合っています。

「レッスンで先生に教えてもらったことをしっかり聞き、出された課題を適切な努力によって次週までにクリアする」ということの積み重ねで、3歳や4歳からピアノを習っていた子どもさんを追い抜かしてしまうこともよくあることです。

小学生からピアノを始めたいと思っている人は、どうか尻込みせず果敢にピアノの世界に飛び込んでみてくださいね!

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