入会前の「体験レッスン」は、多くのピアノ教室で行われていると思います。
入会をしたいなという気持ちをもった生徒さんと保護者の方が、先生と相性は合うか、先生は信頼できるか…などなどを測るためにもピアノ教室の体験レッスンというのは今や必須事項ともなっています。

しかし「ピアノを弾いたことのない子どもさんを相手に体験レッスンってどんな内容を行えば良いのかな?」
「小学生ならまだしも、3歳の子どもさん相手に一体何をすれば…?」
と途方に暮れてしまう先生もいるかもしれませんね。

今日は「ピアノ教室の体験レッスン」について少しお話をしてみたいと思います。

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ピアノ教室の体験レッスンの意義や目的

ピアノ教室で体験レッスンを行う意義や目的は一体何なのでしょうか。

① 生徒さん&保護者が先生の人柄を観察したり相性を測ったりする
② 教室の雰囲気を知る

といったところかと思います。

優しい先生を希望しているのに、やたらと厳しい先生だということが体験レッスンでわかったら、他の教室を探すきっかけになりますし、逆も然りであまり優しすぎる先生だと心配になってほかの教室を探すことになるのかもしれません。

体験レッスンを行ったのに入会に至らなかった・・・となることは先生にとっては残念なことかもしれませんが、長い目で見た時に、生徒さんにとっても先生にとっても結果的にはそれで良かったのです。体験レッスンで先生の人柄を知ってもらい、相性を測っていただくことはレッスンをスムーズに行うために必要なことなのです。

それでは実際に、体験レッスンではどういった活動を行えば良いのでしょうか?

体験レッスンのアイデアその① 未就学児の生徒さん向け

未就学児の生徒さんには、どういったピアノの体験レッスンを受けていただくのが良いのか…経験が少ない先生にとっては頭を悩ます部分かと思います。

未就学児の生徒さんといっても、様々です。

・3歳なのか、5歳なのか
・手は小さいのか、大きいのか、指はしっかりしているのか
・ひらがなは読めるか
・数を数えることはできるのか・・・

などなど、身体的そして知的な発達段階によって楽しんでいただける体験レッスンの内容も変わってきます。

☆ ひらがなも数字もまだ読めない生徒さんの場合
・まねっこリズム(先生がたたく四分音符で構成されたごくごく簡単なリズムを真似する)
手の形を紙に写し取る
・無地の紙にいろいろな大きさの〇を描いてみる
・先生が描いたハ長調の音階に色音符シールを貼って行く
・ピアノの鍵盤を端から端までひとつづつ弾いていく

☆ひらがなや数字を読むことができる・比較的手も大きい生徒さんの場合

先の活動に加えて以下のようなこともできます。
指番号を覚える(テキスト「なかよしピアノ」の最初に載ってある「指の体操」の歌を使うとやりやすい)
・ハ長調の音階を指くぐりも交えて弾いてみる
・「ド」の場所を覚えて自分で探せるようにする

ピアノをまだ弾けないからこそ、やはり鍵盤を実際に弾いてもらって「ピアノの音色」だとか「振動」だとかをぜひ感じてもらいたいものですね。

ここで、3歳の子どもさんでもできる「ピアノを演奏する」という活動をご紹介します。

教材例

「なかよしピアノ①巻」の最初の方に「ゆめのくに」という曲があります。
この曲は生徒が「ド」の音を4拍のばすことを繰り返し、それに先生が伴奏を付けることでファンタスティックな美しい曲ができあがります。ご存知の先生も多く、体験レッスンでよく使われているかもしれませんね。

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「そんなの簡単すぎて間が持たないでしょ!」

なんて思わないでください。
意外と、「4拍のばす」ということは小さい子どもさんにとっては難しく、次の小節にテンポ通りにうつることも難しいもので、案外苦戦することが多いです。

時々音が鳴らないこともあります。

また、すぐに拍を取って、しっかりとした音できちんと弾ける子どもさんでしたら、音色作りにまで発展させることもできます。

「押さえつけなくてもピアノは響くんだよ~」

なんて先生それぞれの言葉をかけながら、全音符を弾かせます。
そうやって自分の音に耳を傾けてピアノの鍵盤を鳴らしてみることは、はじめてピアノを触る子どもさんにとっては少しの感動となるでしょう。

また「音のしっぽ探しゲーム」も体験レッスンの内容としては適しています。
たとえば真ん中の「ド」の音を先生が弾いて「聴こえなくなったら手を挙げてね」と言います。

たいてい子どもさんは早々に手をあげますが、そこで先生は「まだ、きこえるよ…」とごくごく小声で言います。
子どもさんは「え?(笑)」とにやにやしながらも不思議がり、微かに聴こえている音を探そうとします。

2回目は、生徒さん自身に弾いてもらっても良いですね。
「今度こそは!」と、さっきよりも真剣に耳を傾けて聴くようになります(笑)

体験レッスンのアイデア② 小学生以上の生徒さん向け

小学生以上の生徒さんは、様々な理解が早いです。
体験レッスンでも、たくさんの活動ができる子どもさんもいます。

「体験レッスンのアイデアその① 未就学児の生徒さん向け」の内容の中でも

・ピアノの鍵盤を端から端までひとつづつ弾いていく
・ハ長調の音階を指くぐりを交えて弾いてみる
・音のしっぽ探し

などは小学生の生徒さんでも十分適している活動といえます。

ほかには

・5線紙にハ長調の音階を書いてみる
線と間についての学習
・右手だけの曲(「ピアノスタディ①巻の最初の方の曲)をいくつか、先生の伴奏と一緒に弾いてみる

など、より「弾く」活動ができるようになります。

どの世代の生徒さんにも使えるピアノの体験レッスンのネタ

そしてこれは発達段階関係なく、すべての生徒さんに使える体験レッスンの内容が、

ピアノの中を見てもらう

というものです。

ピアノ屋根を全開にして、安定の良い椅子などに子どもさんを立たせます。
そして触ってはいけない箇所(屋根を支える棒や内部の精密な個所など)を教えたのち、先生が何か曲を弾いてあげましょう。

ピアノが鳴る時にはピアノの内部がどのように動いているのかを知ることは、子どもさんにとってはとても楽しくワクワクすることのようです。

ペダルも使ってあげると、子どもさんは「わ!全部上に上がった!」 なんて言って喜びます(笑)

ワクワクするだけでなく、これからピアノ演奏をする時にも、自分が出している音色がどのようにして発生しているのかを想像しやすくなるので、音色作りにも役立ちます。

「ピアノ教室の体験レッスン内容について」まとめ

未就学児の生徒さん向けと小学生以上の生徒さん向けに適している体験レッスンのアイデアのごく一部をご紹介しました。
体験レッスンは生徒さんにピアノを体験していただくことがもちろんメインですが、もしも教室の規約のようなものがあれば、体験レッスンの時に書面をお渡しして読み合わせをするなどしてお伝えしておきましょう。
月謝のこと、発表会のことなども体験レッスン時にお伝えしておくと保護者の方は安心です。
体験レッスンでいただいた素敵なご縁が長く続きますことをお祈りしております!

【 参考 】生徒さんをもっと増やしたい!大切な5つのこととは?

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