ピアノを習う時にみなさんがまず考えることと言えば「楽器をどうしよう」ということだと思います。
ピアノを買う?電子ピアノにする?
キーボードでも良いのかな…
などなど、一番頭を悩ませるのが「楽器を準備すること」かと思います。
そのくらい「ピアノを習う」ということと「楽器を準備する」ことはセットであることが当たり前になっています。
しかし、その「当たり前」が通用しない保護者さんもたま~に、いらっしゃるのでビックリしてしまいます。
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「楽器って準備しないといけないんですか?そんなつもりなかったんですけど…」
小学校高学年の子どもさんが「保育士になりたいからピアノを弾けるようになりたい」ということで教室に通うようになりました。
おうちの方に、当然のように楽器のご案内をすると
「楽器って準備しないといけないんですか?そんなつもりなかったんですけど…」
と言われてしまい、目が点になってしまいました。
「楽器を…準備しない…?ピアノを習うのに…?保育士になりたいのに…?」
その時はやんわりと「ピアノはレッスンを受けるだけではなかなか上達はせず、レッスンで習ったことを家に持ち帰って練習をしてこそ上達していく習い事です。せっかくお月謝をお支払いされているのに練習をしないままレッスンを受けるのはとてももったいないと思います。前向きに、楽器のご準備をご検討くださいませ。」ということを保護者さんにお伝えしました。
しかし一向に楽器を準備する気配はなく、生徒さんは相変わらずレッスンの時だけピアノを弾く…という期間を数カ月過ごしました。
「楽器を準備しない」=「やる気がない」とみなされても仕方がない
楽器と言っても、なにも100万円も200万円もするグランドピアノを購入しなさいと言っているわけではありません。
中古のピアノでも良いですし、経済的に厳しければ10万円程度の電子ピアノでも良いですしもっと安いものでしたら5万円程度のキーボード的なものも探せば簡単に手に入ります。
もしも5万円すら厳しいということでしたら、知人に譲ってもらえないか等々、探す努力は最低限していただきたいと思うのですがその保護者さんはそんな気配は全くなく「楽器は準備しません」という姿勢でした。
これでは講師としてはどことなく「ピアノという習い事」を軽視されているような気持ちになり良い気持ちはしませんし、実際に失礼ですし「あり得ない」レベルです。
「野球を習いたいけどバットやユニフォームを買うつもりはない」
「バレエを習いたいけどシューズを買うつもりはない」
↑「あり得ない」ですし先生に失礼ですよね(^^;
結局その子は無断欠席も多くなったので講師からレッスンをお断りをする形で教室を辞ていただきました。
「レッスンの時だけちょっとピアノを触れたらいいや」
という人は自宅に楽器を準備する必要はありませんが(いえいえしかしこれではとてももったいないです!)「保育士になりたいのでピアノを習う」という目的があってレッスンに通う人は、自宅練習は必須です。
わざわざ言葉にするのもアンビリバボーですが、ズバリ「楽器は準備してください」!