ピアノの先生の子どもはピアノを習っていることが多いです。
そしえてピアノの先生の子どもって、コンクールで入賞したり学校でピアノ伴奏をしたりと、ピアノが上手なことが多いですよね。
「先生は自分の子どもにピアノを教えられるからお金がかからなくていいよね」
と思われていることも多いのですが、そこはちょっと待ったです(笑)
というのも実は、ピアノの先生が自分の子どもにピアノを教えていることは少なく、自分の子どもを他の先生の教室に通わせていることが多いのです。
そこにはちょっと笑えるような、笑えないような理由があります。
目次
ピアノの先生が自分の子どもにピアノを教えない理由
ピアノの先生が自分の子どもにピアノを教えない理由その①
ピアノの先生が自分の子どもにピアノを教えない理由の一番は
「怒り狂ってしまうから」
「思わず手が出てしまうから」
ではないでしょうか(笑)
教室に通ってきている生徒さんにはレッスンで叩くことなんて(今の時代は)滅多にありませんが、自分の子どもだとついヒートアップしすぎて、バシッと叩いてしまうことはピアノの先生あるあるなのではないでしょうか。
(「楽譜は大事にしましょう」と言っている先生がここまで熱くなってしまうのです)
また、「手が出る」のほかに、時には「楽譜を床にたたき落としたり」なんてこともまた、「ピアノ先生あるある」なのではないでしょうか(笑)
そんなふうに叩かれたり楽譜を床に叩き落とされたりなどしながらピアノを教えられても、子どもがピアノを好きになるはずはありませんよね。ですので、ピアノの先生は自分の子どもを他の先生の教室に通わせていることが多いのです。
ピアノの先生が自分の子どもにピアノを教えない理由その②
ピアノの先生が自分の子どもにピアノを教えない理由の2つ目は「甘えるから」ではないでしょうか。
子どもは「先生」の前では普通は少しの緊張感をもちますが、その「先生」が自分の親である場合は、緊張感のかけらもありません。
先ほどの「理由① 怒り狂ってしまうから」の反対で「なあなあになってしまうから」というのも、ピアノの先生が自分の子どもにピアノを教えない理由となっているようです。
ピアノの先生の子どもが平均的にピアノが上手な理由
ピアノの先生の子どもは、他の先生の教室に通ってピアノを習っていることが多い、ということがおわかりいただけたかと思います。
それはさておき、ピアノの先生の子どもは平均的に見て、ピアノが上手な傾向があります。
それはなぜなのでしょうか?
ピアノの先生の子どもがピアノが上手な理由 その①「素質があるから」
ピアノの先生の子どもは、当然親から音楽の才能を受け継いでいる可能性が高いです。
また、生まれた頃から親が弾くピアノを聴いて育ってきたので、ピアノ(しかもグランドピアノ)の音色に親しんでいることも多いです。
ピアノの豊かな表現力というのも自然と染みついています。
ということで、遺伝的・環境的に「素質」が備わっているからピアノが上手になると考えられます。
ピアノの先生の子どもがピアノが上手な理由 その②「家で正しい練習をしているから」
ピアノの上達に大切なこと、それは「家庭での正しい練習」です。
ピアノを習っていて家でそれなりに練習をしているのに、なかなかピアノが上達しない生徒は、家庭での練習の仕方に問題があることが多いです。
それに対して、ピアノの先生の子どもは自宅でピアノを練習する時、「ピアノの先生」である「親」が「正しい練習ができているかどうか」を常に耳を研ぎ澄ませてチェックしています。
「ここからここまで部分練習をしてみなさい」
「楽譜を見ながら弾きなさい」
「ドレミで歌って弾いてみなさい」
「両手でできていないから片手練習をもう一度やりなさい」
など、上達の近道ともいえるポイントをアドバイスすることができます。
ピアノの先生の子どもは、毎日正しい練習をしているのでピアノの上達も早くなるのです。
「ピアノの先生は自分の子どもにもピアノを教える?」まとめ
ピアノの先生が自分の子どもにピアノを教えているケースは少ないみたいですが、家での練習における「最強のコーチ」であると言えるでしょう。
自分で教えるとつい、なあなあになったり、逆に手が出てしまったり…となるので、「ピアノはほかの教室で教えていただいて、家では正しい練習をさせる」というパターンが多いようですね。