お子さまがピアノを習いたい!と言った時。
まずはインターネットでピアノ教室を検索したり、ご近所の看板をたよりに電話やメールなどで教室に問い合わせを行い、『体験レッスン(無料または有料なのかは教室によります)』
または教室によっては『レッスン見学』のお申し込みへと移行し、教室とやりとりをして日にちを取り決る運びとなります。
では、いざ体験レッスンや見学に行ったとき、何を基準にして入会を決めれば良いのか、そのポイントをいくつかお伝えします。
目次
子どものピアノ教室の選び方。まずは体験レッスンに行こう!
体験レッスンに行ったときに気を付けて見ておくポイントは次の3点です。
① 先生は子どもさんをリラックスさせようとしているか?
体験レッスンは、お子さまにとっては初めての場所、初めて出会う先生、初めてのピアノ。
当然子どもさんは緊張します。先生は、そんなお子さまの緊張をほぐしてあげるような口調・表情などで接してくれていますか?
緊張をほぐしてあげようという気持ちは思いやりの心です。
また、出迎えてくれたときに「Welcome感」を感じるかどうかというのも大きなポイントとなります。
② 教室の設備は最低限ある?
まず使用しているピアノがアップライトピアノなのかグランドピアノなのかは重要なポイントです。
「個人宅でのピアノ教室ではグランドピアノでレッスン」といのは当たり前とも言えます。
なぜアップライトピアノではダメなのか?
グランドピアノの表現力は、アップライトピアノよりもはるかに豊かで多彩です。
同時に、ピアノコンクールでの使用楽器はもちろんグランドピアノですし、学校の校内合唱コンクールでもグランドピアノを演奏することが多いです。
そのグランドピアノを弾きこなせる力をつけるためには、やはりグランドピアノで日常的にレッスンを受けるのが望ましいといえます。
また、グランドピアノが講師用・生徒用の2台並んでいる教室があります。
そのような教室はコンクールや音大受験対策も徹底的に対応してもらえる傾向が高いです。
ただし、グランドピアノが2台ということはピアノ購入費・2台分のピアノの調律費、2台置くための部屋の広さ確保など関わってきますので、施設にそれなりの費用がかかっています。
よって月謝は高めに設定されていることが常です。
また、このようなピアノ教室の発表会は、良いホールを借りて行う傾向が高いため、発表会の参加費が1万円を超えることもあります。毎年行われる発表会にあまりお金をかけられないという親御さんは、体験レッスン時に確認してみると良いかと思います。
次に、教室に「ピアノ補助台」「メトロノーム」はありますか?
「ピアノ補助台」とは通称「足台」と呼ばれているもので、椅子の下に置いて、足が床に届かない小さい子どもさんでもきちんと足を踏んばることができるようにするための台です。
ピアノ補助台は、小さい生徒さんがピアノを演奏する時には必須のアイテムですので、ピアノ教室の備品としては常識です。
メトロノームも、ピアノ学習者にとっては必須アイテムです。
そして、教室に「楽譜」は豊富にありますか?
意識の高い先生は、生徒が使う楽譜と同じものを教室に1冊置いています。
また、生徒が使わない教材も、教材研究のために購入して、いつの間にか増えているものです。
生徒用教材が豊富に揃っている教室の先生は、よく教材研究をされていることが多いです。
レッスン室の本棚に生徒向けの楽譜があまりない場合は、本業としてピアノレッスンをしている先生としては少ないように思えます。
③ レッスンの引き出しは豊か?
ピアノを学習するときにやるべきことは「指で鍵盤を弾いて音を出す」こと以外に無限にあります。
指の独立を促す運動、腕や手首の脱力法、リズムの学習、5線譜を意識するための学習、ソルフェージュ…
もしも体験レッスンの時に終始ピアノの椅子に座らせて子どもさんに鍵盤を弾き続けさせるような先生は、指導の引き出しが少ないのかもしれません。(※ただし、教室を替わるなどで体験レッスンに来た生徒さんの場合はピアノ経験者ですので終始ピアノを弾くレッスンとなる場合もあります。)
書く活動や、音を歌ってみる活動、簡単なリズムを打つ活動・・・
「鍵盤を弾く」以外の活動が織り込まれていれば、日頃から多様な活動を取り入れてレッスンをされている先生だと判断できます。
④ レッスン中、先生は楽しそう?
熱心な先生は、ピアノを教えることが大好きでレッスンの時間を楽しみにしています。
生徒さんを迎える時、レッスン中、生徒さんが帰る時には明るい表情で接していますか?
そういった態度から、先生との相性を判断してみてください。
子どものピアノ教室の選び方。決め手は?
子どものピアノ教室を選ぶときの決め手はズバリ、体験レッスンで見て感じた下記のようなことが参考になるかと思います。
② ピアノ補助台、メトロノーム、楽譜など最低限の設備があるかどうか
③ 先生は楽しそうにレッスンをしてくれたか、相性は良さそうか
④ お子さまに求めるレベルに合致するか(厳しすぎないか・甘すぎないか)
などです。ただし上達することを重要視しないのであればお子さまが「また行きたい!」と目を輝かせて意思表示をされたならばその気持ちを信じて良いかと思います。
「先生が好き」ならばピアノの習い事というものは楽しく長く続くものです。
親御さんが、子どもさんに求める内容を叶えてくれる教室かどうか、という点を一番大切にして教室を選んでみてください。
「子どものピアノ教室の選び方。体験レッスンで何を見る?」まとめ
体験レッスンで「見るポイント」を中心にお話しました。
ほかにも教室のブログやHPの雰囲気も、大きな判断材料になります。
また、発表会の時期であればお目当ての教室の発表会を見に行くのも良いでしょう。
発表会は教室のカラーが出るイベントです。(バリバリ弾く生徒が多い教室なのか、アットホームな雰囲気の教室なのか…)
たくさんのポイントをお伝えしましたが、親御さんとお子さまの直感を大切に決めてください。
みなさまが良いピアノ教室に出会え、素敵なピアノライフが始まりますように。