「ピアノを買う」
というと、みなさんは新品のピアノを思い浮かべることが多いと思いますが、もうひとつの選択肢に十分なり得るのが「中古ピアノ」です。
中古ピアノは「掘り出し物に出会える」など、実は利点がたくさんあります。
今日は「中古ピアノの魅力」についてお伝えしたいと思います。
目次
「中古ピアノ」とは?
中古ピアノというのは、その名の通り「中古のピアノ」です。
主には一般家庭で練習用に使われていたものが多いです。
他には昔「インテリア用のピアノ」として一般家庭に置かれていて、実際にはあまり弾かれることがなく「中古ピアノ」となった楽器も中にはあります。
「中古ピアノ」と聞くと「古い」というイメージがありますが、最近の中古ピアノのよみがえり様には目を見張るものがあります。
中古ピアノって大丈夫?音は良いの?
「最近の中古ピアノのよみがえり様には目を見張るものがある」
と述べましたが、まず中古ピアノは、家庭からピアノ業者に買い取られたあと、そのまま店頭に並ぶわけではありません。
ピアノの専門の技術者が中身を開けて、フェルトや木が虫食いやネズミの被害に遭っていないかをチェックします。
そして悪いところがあれば修理をします。
その他、ピアノの中身の部品で劣化しているものは取り替えます。
外見も、磨き上げて新品のようにピカピカ輝いているものがほとんどです。
また、音色は技術者の手によって差(というか個性)はありますが、最近の中古ピアノはどの楽器も良い音がします。
それはやはり、ピアノの技術者が丹念にリニューアルを施しているからでしょう。
中古ピアノはどこで手に入るの?価格は?
中古ピアノは近所の楽器店にたいてい数台~十数台置いてあります。
または全国に数店舗、数10台~100台以上の中古ピアノを並べて販売している楽器店もあります。
一度にたくさんの中古ピアノを試弾できるので、近くにそういった店舗があれば行ってみると良いでしょう。
「ピアノ家具センター」さん(三重県)
「ピアノプラザ」さん(千葉県ほか)
「響楽器」さん(福岡県)
※これらは一例です。その他全国各地にありますので調べてみてください。
試弾には予約が必要な場合もあるので、事前に楽器店に確認をしておくと良いでしょう。
価格についてはアップライトでしたら30万円台~あり、グランドピアノでしたらだいたい60万円台~あります。
当たりハズレがあるけれど、良いものに出会える可能性を秘めているのが「中古ピアノ」
中古ピアノは1台1台すべて個性があります。
年式も違い、メーカーも違い、以前の持ち主がどんな曲をどのくらい弾いていたのかによっても音色は変わってきます。
中古ピアノの良さのひとつとしてあげられるのが「ある程度弾かれている」ので、新品のピアノ特有の「硬さ」がない点です。
ちょっと例えがかけ離れているかもしれませんが、パソコンに言い換えてみます。
新品のピアノは「買ってきたばかりの新品のまっさらなパソコン」で、いろいろな設定やソフトのインストール、カスタマイズが必要です。
中古のピアノは、すでにある程度弾き込まれるなどして「カスタマイズ」されているので、届いたその日から「弾きやすい」のです。
中古ピアノの選び方
では中古ピアノを買いに行こう!
・・・となった時、中古ピアノは新品のピアノに比べると個性がバラバラで「選び方がわからない!」という方も多いと思います。
中古ピアノを選ぶ時には師事しているピアノの先生に一緒に来ていただくのが一番良いですが、お休みの日に半日がかり、または一日がかりになるかと思うと、なかなかお願いしづらいものです。
しかし先生としても、生徒さんには「良い楽器に出会ってもらいたい」と思っているものです。
事情を相談してみると、ピアノ選びに同行していただける場合もあるかもしれません。
(もしも快く来ていただけた場合は何かしらのお礼をお渡しするのが「習い事の先生」に対する礼儀ですので、お忘れのないよう気を付けてくださいね。)
先生に同行をお願いしない場合は、楽器店の方や調律師さんとよくお話をして決めるか、おうちの方や、生徒さんの耳や感覚をたよりに決めましょう。
一番良いのは、生徒さんが「このピアノで毎日練習したい! 」と思える)ピアノを選ぶことだと思います。
何店舗かハシゴして中古ピアノの「試弾(しだん)」をさせてもらって、十分に吟味してください。
中古といえども音色も見た目も美しい、運が良ければ良いピアノに出会える、新品に比べて安価である・・・など、中古ピアノ選びはまるで宝探しのようです。
以上、中古ピアノの選び方・中古ピアノの魅力についてお伝えしました。
みなさまが、良い中古ピアノに出会えますように。